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2017.09.25 REVIEW

チボリオーディオ ・ワイヤレススピーカー[CUBE, ORB] レポート

 

 

Tivoli Audio(チボリオーディオ)初のワイヤレススピーカー

 

2000年に発売された「Model One」を皮切りに、テーブルラジオのマスタービースと評されるプロダクトをリリースしてきたTivoli Audio(チボリオーディオ)から、ワイヤレスオーディオの新製品が発売されました。

これまでテーブルラジオにこだわってきたTivoli Audioが初めてリリースするワイヤレススピーカー。その音質の高さからTivoli AudioのテーブルラジオをiPhone等のスマートフォンと接続して使用しているユーザーも多く、ワイヤレススピーカーは待望されてきたプロダクトでした。

そこでTivoli Audioが満を辞して投入したのが「ART by Tivoli Audio」シリーズで、その特徴は、クラシックなデザインと最新のテクノロジーが融合したワイヤレスオーディオです。

ラインナップされるワイヤレススピーカーは「CUBE(キューブ)」と「ORB(オーブ)」という2種類。(今後ウーファーも発売予定)
前者はその名の通り立方体の形状のコンパクトなスピーカー。

まるで、ハイファッションブランドのアクセサリーケースかと見紛うようなソリッド感です。

 

後者は薄型の正円シェイプの優しい雰囲気で、壁掛けとして使用するにも最適なモデル。
一見、小学校の教室の壁についていた校内放送用スピーカーのような懐かしさを感じますが、質感、デザイン、感触と洗練されていてまるでオブジェのようです。

想像してみてください。丸い壁掛けスピーカーがついてるお部屋なんてアパレルショップやカフェみたいですよね。
ありそうでなかったシルエットが新鮮です。

どちらも極めてシンプルながら、温かさを感じるクラシックなデザインですすが、使い勝手は非常に現代的。


今回の新シリーズ「ART by Tivoli Audio」のワイヤレスピーカーCUBE、ORBは、これまでのアナログのTivoli Audio製品とは違い、最先端テクノロジーを用いながら音質にこだわった温もりのあるデザインが、やはりTivoli Audioの伝統を受け継ぐプロダクトなんだと確信しました。

 

 

ART by Tivoli Audio(チボリオーディオ) の特徴

 極めてシンプルにしてパーフェクトなシェイプと音


「CUBE(キューブ)」は11×11×11.7cmのコンパクトスピーカー。ほぼ正六面体の立方体形状で、前面は完全な正方形。
音質は小さな躯体とは対照的に驚くほど迫力あるサウンドを響かせます。とても柔らかい包み込むようなサウンドは、中音域に厚みを持たせることでとても反応がいいです。

ボーカルを気持ちよく聴きたい人に向いていると思います。

CUBEの詳細はこちら



「ORB(オーブ)」は奥行き5cmの薄型スピーカーで、前面は直径23cmの正円。
専用スタンドで卓上用に使うこともできます。

ORB(オーブ)の音質はとにかく中低音が強くてパワフルなスピーカー。特に壁にかけて使用すると一層そのパワフルさが増すのが不思議です。感覚的には1.5倍程度パワーアップした感じです。

おそらく壁の反響が影響しているのだと思いますが、できれば壁掛けで使用することをお勧めします。

ORBの詳細はこちら

 


上面にさりげなく配されているロゴはタッチ式のON / OFFスイッチ。それ以外、装飾は施されておらず、デザインに定評のあるTivoli Audioのプロダクトの中にあっても、もっともシンプルなデザインです。

正方形と正円というパーフェクトなフォルムで構成されているので、バランスをとりやすいと感じました。

 

 

どんな部屋にもフィットするクラシックデザイン

「ART by Tivoli Audio」のワイヤレススピーカーの外観は、天然の木製キャビネットとファブリックのみで構成されています。
プラスチック素材や金属素材が用いられていないのです。

それゆえに、オーディオ機器にありがちなメカメカしさがなく、温かみが感じられるクラシックなデザインとなっています。

カラーバリエーションは、ウォールナット材のケースにグレーのファブリックを組み合わせたタイプ、アッシュ材のブラック染色ケースにブラックのファブリックを組み合わせたタイプ、ホワイトのケースにグレーのファブリックの全3色をラインナップ。

このカラーバリエーションならどんなインテリアであっても、悪目立ちせずにフィットすると思います。

専用スタンド装着時

 


ハイクオリティなマテリアル使いもポイント

シンプルなデザインゆえに、素材やディテールに手を抜くと安っぽくなってしまうもの。「ART by Tivoli Audio」は高品質なマテリアルを用いています。

例えば、スピーカーグリルには、Gabriel®(ガブリエル)社のハイクオリティなファブリックが使用されています。Gabriel社は、デンマークを代表するファブリックブランドで、さまざまな一流インテリアブランドの高級家具に用いられています。

キャビネットは天然木材で、ひとつひとつハンドメイドで仕上げられています。


このキャビネットは、外観が美しいだけでなく、スピーカーボックスとして、振動を吸収しながら程よく共鳴し、自然で奥行きのある音を表現してくれます。

 

スマートフォン時代にフィットするワイヤレスシステム

「CUBE(キューブ)」と「ORB(オーブ)」は、いずれもBluetooth®対応のワイヤレススピーカー。

スマートフォンとBluetooth®でつなぎ音楽リスニングを気軽に楽しめます。
その代わりBluetooth®はひとつのデバイス(スピーカーなど)にしか接続できないので、複数スピーカーをワイヤレスで聴くにはWi-Fiが不可欠です。

専用のスマートフォンアプリ「Tivoli Audio Wireless App」も用意されているので、Wi-Fi接続や音楽リスニングも簡単です。

スマートフォン内の音楽コレクションはもちろん、Sporifyを始めとしたサブスクリプションのストリーミングサービスも、このアプリから楽しめるのは便利です。また、「パーティーモード」というスイッチが本体背面に付いていて、このボタンを押すと、同じWi-Fi環境下で繋がっている全てのスピーカーを一斉に鳴らすことができるというもの。

その名の通りパーティー会場のような広いところで、複数台を1台づつスマートフォンでON / OFしているとかなり時間差が出るのでそういうシチュエーションではあると便利な機能ですね。


ちなみにWI-Fiに接続してみたところ、2.4GHz帯のWi-Fiは接続できるのですが、新宿の高層ビル内のセキュリティー度の高い5GHzのWi-Fiには接続ができませんでした。

参考までに。現在Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯のふたつの帯域が規格化されていて、現状では2.4GHzが一般的ですが、よりセキュリーティーの高いWi-Fi環境を求めて徐々に5GHz帯を増やし始めているようです。

現在のオーディオは、Bluetooth®チップやWi-Fiチップが日進月歩アップグレードしているので、アナログと違ってデジタル機器はある程度の期間で買い換える覚悟が必要のようです。

オーディオのPC化のような感じでしょうか。

1台で使用するのはもちろん、システムアップも可能なラインナップ

1台のスピーカーをスマートフォンと接続、ワイヤレススピーカーとして手軽に使える「ART by Tivoli Audio」ですが、システムアップしていくことも可能。

「CUBE」もしくは「ORB」を2台並べれば、ステレオスピーカーとして使用できます。さらには、2台の「CUBE」と2台の「ORB」を組み合わせて、よりハイクオリティなサラウンド(Hi-Fi)システムとして組み上げることも可能です。

また、オプションの充電バッテリーを用いれば、ポータブルスピーカーとしても使えます。

例えば、日中リビングで2台のCUBEをステレオで楽しんで、夜になると1台を寝室に移動して WEBラジオを聴きながら就寝、といった使い方もできるのです。

 

 

さらに、「ART by Tivoli Audio」のシリーズには「CONX」というデバイスも用意されています。「CONX」は、他ののオーディオ製品をWi-Fiネットワークに接続できるトランスミッターなのです。

 


こちらを利用すれば、今まで使用していた手持ちのコンポやTVなどを「ART by Tivoli Audio」とつなぎ高音質で楽しむことができます。

実はこれ、チボリ製品に限らずWi-Fi機能が備わっていないデバイスでも、3.5mmミニプラグや光ケーブルで接続できれば、瞬時にWi-Fi対応に変えてしまうという優れものなんです。今使っているCDプレーヤーやTVをワイヤレス化してみるのも面白いですよね。

もちろん無料のART専用アプリでコントロールも可能です。

CONXの詳細はこちら

 

次世代オーディオの礎を築くワイヤレススピーカー

昭和37年〜50年くらいにかけて空前のオーディオブームが訪れて、サイドボードのような大きなオーディオが一家の贅沢品だったのはもう42年も前のこと。

その後高級オーディオ路線とは別に、好きなオーディオを組み合わせるシステムコンポへに移行しラジカセへと進むみます。そして、オーディオの過渡期となった事件、ソニーウォークマンの登場で一気に家庭のオーディオから個へのオーディオへと変化します。

そこからはポータブルCDプレーターやMP3プレーヤーなどに進化して、いよいよスマホで音楽を聴く時代に突入。

そして今、また大きくオーディオの時代が変わろうとしています。

家庭から始まったオーディオは、本来の目的である高音質を実現しつつ、配線の煩わしさから解放されるワイヤレス技術が整った今、家庭でも個人でも室内でも室外でもどのようにも使い分けができて、アメーバーのように数や形にとらわれることのない自由なモノへと進化していくでしょう

「ART by Tivoli Audio」シリーズは、まさにそんなオーディオの未来を予感させるプロダクトだと感じました。

 

ぶん / Noboru

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