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2018.11.29 No Category

隠れた音楽映画、グザヴィエ・ドラン『mommy』

大学時代、何度も何度も観た『mommy』を久しぶりに鑑賞。

2015年に日本公開された、カナダ・ケベック州出身の監督、グザヴィエ・ドランの作品で、

架空のカナダを舞台にした「家族の希望」の映画。

この映画、本編のほとんどが1:1、正方形のアスペクト比になっている。(しかも、映画の途中でアスペクト比が広がる!)

初めて見た時、サブカルチャーオタクもどきの私は「斬新!おしゃれ!好き!」となって、まんまとどハマり。

 

色調も温かみがあって、どこを切り取っても、CDLPのジャケットみたい。

この映画で一番注目すべき要素は「音楽」。

主人公であるダイアンとその息子スティーヴが作ったオリジナルのコンピレーションアルバムが映画に登場する。

映画内の音楽のほとんどがこのアルバムから流れてきて、ダイアンもスティーヴもそれに合わせて歌ったり踊ったり。

 

DIE + STEVE Mix 4EVER (とってもいい名前)

これに入っているのが、

Building A Mystery / サラ・マクラクラン

White Flag / Dido

On ne change pas / セリーヌ・ディオン

BLUE(Da Ba Dee) / Eiffel 65

Wonderwall / オアシス

などなど・・・

あれ?TVで聞いたことあるな。ほとんど有名な曲、90年代後半のヒットソングが並んでいる。

なんでかな?と思ったら、監督のご意見がコチラ

mommy』の音楽は、知らないうちに全ての観客と触れ合い、彼らが自身の体験を通じて、この映画の世界に入り込むことを達成していると思う。(中略)”映画の中で音楽を流す“ダイエジェティック”なアプローチにおいては、観客は監督の意図や要求を忘れて、そのキャラクターの赤裸々な本心に触れることができる。 (『mommy』パンフレットより)

ふむふむ・・・

つまり、例えば、映画でoasisWanderwallが流れ始めた時に、

観ている本人も、登場人物たちと一緒に、Wonderwallを聴いていた頃の自分自身の思い出を懐かしむ。

そのことで、より一層、映画と直接的に結ばれていく、と。

なるほど~。

・・・とはいえ、私は23歳邦楽インディーロック好き。Wonderwallが発表された時に産声をあげていた。

その他のヒットソングも、ハム太郎に夢中だったので懐古する思い出もない・・・。

悔しい。

だから是非、洋楽をたくさん聞いていた年上の皆様に観て頂いて、私の悔しさを挽回していただくしかない!

切なくも暖かい、不器用ながらも愛に溢れた、本当に素敵な映画。レンタルショップで今日、借りて帰りましょう。

日本では、観客全員がヘッドホンで聴く上映会も行われたそう。

 

確かに、音楽がたくさん流れるのでヘッドホンで聞いてみてもいいかも~!

試してみよ~っと。

 

 

ぶん / Ayano
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