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2019.10.03 No Category

Tivoli Audio・チボリオーディオ『ANDIAMO / アンディアモ』のレビュー

ANDIAMO / アンディアモ』、イタリア語で「行こうよ!」の意。

これまでテーブルラジオ・スピーカーのマスターピースとして、オーディオ業界で不動のポジションを築いてきたTivoli Audio / チボリオーディオ。

そのスピーカーの老舗ブランドが新たな挑戦として、モビリティー専用シリーズ ”Tivoli Go”をコレクションに追加しました。

今回は Tivoli Go シリーズ第1弾として2019年9月25日に『ANDIAMO / アンディアモ』が発売となったので早速リスニングレポートをお届けします。

 

 

スペック

[タイプ]
ブルートゥーススピーカー

[価格]

¥29,800(税別)

[ドライブユニット]

2.5インチ / 6.5cm 20Wフルレンジドライバー、同軸3インチ / 7.5cmパッシブラジエーター付き

[増幅器]

DSP(デジタル・シングル・プロセッサ搭載)イコライゼーション

[インプット]

Bluetooth3.5mmステレオライン入力

[バッテリー寿命]

最大20時間

[付属品]

ハンズチャージ

[仕上げ]

シルバー/タン、ブラック/ブラック

[サイズ]

(幅x奥行き)13.7Φ cmx 高さ6cm

[重量]

720g

 

 

 

 

スタイリッシュなデザイン

ANDIAMO / アンディアモ』を最初に触ってみた印象は、アルミを型押しした流麗なフォルムと、ストラップを兼ねたレザーとの相性がとても都会的で、ミニマムなデザインながら素材感がしっかり感じ取れる高性能プレミアムスピーカーだと思いました。

ただ、どこかで見たような……。

実はディティールを細かく見ていくと、ひとつひとつ丁寧に人の手で作られている感じがちゃんと伝わってきて、それらの類似プロダクトとは全く違いう製品クオリティに気付かされます。

サイズとしては、13.7Φ cm、高さ6cm、重さ700gと持ち歩くには十分にコンパクトですが、それなりにズシッと重みを感じます。

アルミニウム製の筐体の上面はスピーカーグリル用のパンチング穴が空いていて、Tivoli Goのロゴが小さく控えめに、そして底面にはANDIAMOの名がさり気なく印字されています。

デザインのアクセントとして3cm幅のイタリア製レザーバンドがスピーカーの周囲に巻かれ、Tivoli AudioのイニシャルのTAが刻印された大きなリベットで固定され、持ち運び用ストラップとなっているのがこのデザインの最大の特徴です。

 

本体に付いているボタンは、電源、Bluetoothペアリング、音量アップ、音量ダウンの4つだけ。

そのボタンはレザーストラップ部分にマークとしてエンボス加工されているので、触ると滑らかな肌触りで高級感があり、まるでオーディオを操作している感じがしません。

こうしてみると、現存するポータブルスピーカーの中で最もスタイリッシュで、最も美しいBluetoothスピーカーのひとつだということは間違いないでしょう。

 

 

 

サイズに収まらない性能

ポータブルと言うからには電池の持ちが気になるところ。

ANDIAMO / アンディアモのバッテリーは2600mAhのリチウムイオン充電式バッテリーで、使用する音量によって多少変わりますが、半分の音量レベルでメーカー公表通り最大20時間の再生が可能でした。

この駆動時間は他の多くの商品群と比べても秀でているところ。

これは1日7時間程度の再生で約3日間充電しなくても視聴できるということ。煩わしさが少なく助かります。

その代わり充電方法はUSBではなく、DC電源アダプターのコンセントタイプで、約2時間でゼロからフル充電できるのでヘビーユーザーも満足できるはず。

また音量ですが、そのサイズからは想像できない相当大きな音量を発生することにビックリしました。

サイズと音質のバランズがスピーカーの生命線ですから、その意味でもとてもバランスのいいパッケージだどいうことがわかります。

ただ、フルボリューム時に楽曲によって一部歪みを感じるときがありました。まあ、フルボリュームで聴くことは殆ど無いと思いますし、あったとしても音量の迫力さで聴き逃す程度です。

それ以外では、本体のボリュームコントロールとiPhoneなどのデバイスのボリュームコントロールがシンクロしていないのでiPhoneなどのデバイス側で音量を上げても音が小さいなと戸惑うことがあります

海外製オーディオのあるあるですね。

そのため本体ボリュームを比較的大きくしておいて、デバイス側でボリューム調整するのが使いやすくオススメです。

Bluetoothのペアリングはとても早くて簡単なので、全くストレスを感じません。

 

LEDは様々な状態をカラーで表示します。充電時に赤く点滅し、バッテリーが少なくなると赤く点灯します。そしてフル充電されると緑になり、ユニットがスタンバイ状態の時は黄色で、ライン入力の際は紫色に点灯します。

側面のレザー部分には、電源用DCアダプタ入力と3.5mmステレオ入力端子も備わっていますので有線接続も可能です。

 

 

 

驚きの重低音サウンド

ANDIAMO / アンディアモは、2.5インチ・フルレンジ・モノラルスピーカーですが、内蔵された3インチ・パッシブラジエーターのおかげで、ポータブルスピーカーとしては驚異的な重低音を発生します。

さらに、底面にあるシリコンリングがインシュレーターの役目を果たしていて、平らで硬い面に置いたときにもっとも迫力のある安定したダイレクトな音質を体感できます。

ただし筐体内のパッシブラジエータは、ボディーの底面が接する素材や硬さによって共振効果が異なるので、硬い面に置くのと柔らかい面に置くのでは重低音を同じポテンシャルで発揮できないという弱点があります。

その反面あまり低音を強調したくない人にはボディーの置き方を工夫したり、レザーハンドストラップを使い本体を吊るして聴くことで低音を調整でき、24ビットのデジタル・イコライザーによる音作りに加え、設置方法などアナログで音質を変化させるという変則的な使い方ができるのは面白いですね。

まだまだステレオに拘る人も多いですが、ANDIAMO / アンディアモはポータブル仕様として、音質とボディサイズがトレードオフできる最大公約数的なサイズに設計されているため、ステレオに拘ってボディーが大きくなることよりも、優れた技術力で満足できるサウンドをどこにでも持ち運べることを優先したポータブルスピーカーだということが直感的にわかります。

チボリオーディオの十八番のクラリティ(明瞭性)は、特に歌声のクリアさと繊細さが際立っています。

そして重低音のポータブルスピーカーらしからぬダイナミックさと、少しロールオフさせて柔らかく透明感を持たせた高音を上手くブレンドしたサウンドチューニングは、このクラスのポータブルスピーカーの中でもトップの音質と音量を誇ります。

まあ、その分値段もちょっと高めですけどね。

 

 

 

ノーマリティーなオーディオ

ANDIANO / アンディアモは、余計な機能を一切排除して、ただ純粋に音楽を楽しむためだけに設計された日本人好みのシンプルな高音質Bluetoothスピーカー。

この気持ちのいい自然な感じの中高音と大迫力の重低音サウンドを放つスタイリッシュなスピーカー。うすうす気付いている方もいると思いますが、決して蚊取り線香の機能は付いていません。

案外そんな機能があると売れるかもしれませんね(笑)

 

今ではオーディオが個々の使い方によってどんどん多様化していき、場所を選ぶことなくいつでも音楽を楽しむことができる装置と化しています。

そんな装置としてのオーディオにもいろんな個性があって、自分好みのオーディオを選ぶのも一苦労ですよね。

ANDIANO / アンディアモは、決して主張しすぎることがなくラウドネスなオーディオというよりは、スタイリッシュでありながらむしろノーマリティーなオーディオといった感じ。

だから、非日常を演出するというより、いつも通りの自然なルーティーンの中に存在するモノ。

そんな気がつくとそばに居るようなオーディオ、それがANDIAMO / アンディアモです。

控えめだけど拘りのある、そんな人にピッタリなスピーカーです。

 

ぶん / Noboru

 

 

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